見知らぬ電話番号から着信があって、調べてみたら「＋〇〇」から始まる海外からの電話だった、という経験はありませんか？近年、国際電話を使った詐欺が急増しており、毎日何度も海外から着信が来る、という方もいるようです。

特に会社では、このような迷惑電話が業務効率を低下させるだけでなく、顧客対応の遅延やトラブルの原因となるケースも少なくありません。
本記事では、国際電話を使った詐欺（国際電話詐欺）の手口や対処法について解説します。

「+1」から始まる見知らぬ電話番号とは？

国際電話の中でも「+1」で始まる電話番号は、アメリカやカナダを含む北米地域の国番号を示します。しかし、これらの番号を悪用した迷惑電話や詐欺行為が増加しており、見知らぬ「+1」からの電話には注意が必要です。

「+1」の国番号が示す地域と迷惑電話の特徴

「+1」はアメリカ、カナダ、その他一部の北米地域で使用される国番号です。本来、これらの地域からの電話はビジネスやプライベートの重要な連絡であることが多いですが、詐欺や迷惑電話の温床にもなっています。

1. 突然の着信で、知らない番号である場合がほとんど。
2. 短時間で切れる「ワン切り」形式。
3. 折り返すと高額な国際通話料が請求されるケースがある。

このような特徴がある電話は、信頼できる相手でない限り、出るべきではない場合が多いです。

国際電話詐欺が増加している理由

迷惑電話が増加している理由の一つに、技術の進化による詐欺手法の巧妙化があります。

1. 発信元を偽装する技術：日本国内の番号や正規の企業を装った偽番号を表示する技術が使われています。
2. 心理的トリック：見知らぬ番号からの着信に対して好奇心や緊急性を感じさせ、相手を折り返しさせる手法が増えています。
3. 個人情報の悪用：SNSやインターネット上に公開されている個人情報を利用し、信用を得るための手口も報告されています。

こうした詐欺の増加は、国際間での通信規制が統一されていないことも背景にあります。
被害を防ぐためには、知らない番号には対応しない慎重さが必要です。

迷惑国際電話の具体例とその特徴

迷惑国際電話はさまざまな手口で人々を狙い、高額な通話料の請求や詐欺被害に繋がるケースが報告されています。特に代表的な迷惑電話のパターンや特徴について詳しく解説します。
知らない番号からの着信に対する理解を深めることで、被害を未然に防ぐことができます。

よくある迷惑電話のパターン「ワン切り」とは？

「ワン切り」とは、短時間で着信を切る迷惑電話の手法です。
この手口の目的は、相手に「折り返し電話をさせる」ことにあります。
折り返しを行うと、高額な国際通話料が課される仕組みです。

「ワン切り」の主な特徴

通話時間が非常に短く、数秒で切れる。
知らない国番号や不審な番号からの着信が多い。
折り返すと詐欺業者に直接つながり、さらに情報を引き出そうとする場合がある。

このような迷惑電話は、着信があっても無視し、絶対に折り返さないことが重要です。

高額な通話料を狙う詐欺電話の仕組み

迷惑電話の中には、通話を続けることで高額な料金を請求する仕組みを持つものがあります。
これらの電話は、国際プレミアム料金番号（例：+88や特定の有料国番号）を利用して、不当な利益を得ようとします。

詐欺電話の典型的な流れ

不審な番号から電話がかかってくる。
折り返すと、長時間通話を引き延ばすような会話が行われる（例：偽のカスタマーサービスや賞金当選の案内）。
通話終了後に、高額な請求が発生する。

被害を防ぐためには、着信した番号をインターネットで検索し、他の被害報告があるか確認することが有効です。

突然の無言電話が危険な理由

無言電話も迷惑国際電話の一種であり、以下のような危険性があります。

1. 個人情報の収集：相手が電話に出るかどうかを確認する「生存確認」の目的で行われる場合がある。
2. 精神的なストレスを与える：頻繁に無言電話がかかってくることで、受け手に不安や恐怖を抱かせる。
3. 後続の詐欺電話の準備：無言電話の後に、さらに巧妙な詐欺電話がかかってくるケースがある。

無言電話を受けた場合は、着信履歴を保存し、不安な場合は警察や通信事業者に相談することが推奨されます。

国際電話詐欺の最新手口と事例

国際電話詐欺は年々手口が巧妙化しており、注意が必要です。被害に遭わないために知っておくべき最新の詐欺手法や実際の事例について詳しく解説します。
詐欺の手口を理解し、対策を講じることが大切です。

身に覚えのない電話から請求される仕組み

詐欺電話では、受信者が電話に出たり折り返したりすることで、不当に高額な料金を請求される仕組みが使われています。

1. 国際プレミアム番号の利用：特定の番号に発信するだけで、通話料が詐欺業者に直接支払われる仕組み。
2. 架空サービスの請求：賞金当選や偽の契約解除手続きなどを名目に、高額な通話を誘導する。
3. 自動応答システムの悪用：電話に出ると自動音声が流れ、通話を引き延ばして料金を発生させる。

こうした電話は、正規の連絡を装うケースもあるため、慎重に対応する必要があります。

被害報告が多い詐欺電話の国や業者

報告が多い国や業者には一定の傾向があります。代表的な例を以下に挙げます。

1. アフリカ地域（例：+252 ソマリア、+234 ナイジェリア）：詐欺グループの拠点が多い地域。
2. アジア地域（例：+88 バングラデシュ）：国際プレミアム料金詐欺に使用されることが多い。
3. 特定の業者名を偽装：有名な企業名（Amazon、銀行名など）を偽装し、信頼を得ようとする手口が一般的。

詐欺電話の発信元は頻繁に変更されるため、常に最新情報を確認することが重要です。

実際の被害例とその教訓

被害例を知ることで、詐欺電話の危険性を理解し、被害を防ぐヒントを得られます。
以下は実際に報告された事例です。

ワン切り詐欺：ある男性が深夜に「+252」からの着信を受け、興味本位で折り返し通話。1分で3,000円以上の通話料を請求された。
教訓：知らない番号には折り返さない。

偽のカスタマーサービス：有名な通販サイトを装った詐欺電話で、契約解除手続きが必要と指示され、長時間の通話を余儀なくされた。
教訓：不審な電話は公式サイトや正規窓口で確認する。

詐欺メールと連携した電話：フィッシングメールで送られた連絡先に電話をかけた結果、個人情報を聞き出され被害に発展。
教訓：メールやSMS内の連絡先には直接連絡しない。

これらの事例を参考に、冷静に対処することが大切です。

知らない国際電話がかかってきたときの対処法

知らない番号や国際電話からの着信は不安を引き起こすことがあります。しかし、正しい対処法を知っていれば、迷惑電話や詐欺のリスクを最小限に抑えることができます。
電話に出るべきか判断するポイントや、出てしまった場合の対応策を解説します。

電話に出るべきかどうかの判断基準

不審な国際電話に対応する際は、まず電話に出るべきか慎重に判断する必要があります。
以下のポイントを参考にしてください。

1. 見覚えのない番号かどうか確認：不明な番号であれば出ないのが基本です。
2. 国番号をチェック：国際電話で見覚えのない国番号の場合、詐欺電話の可能性が高いです。
3. 着信頻度を確認：同じ番号から繰り返し着信がある場合は、迷惑電話と見なすべきです。

電話に出る前に番号を検索し、他の被害報告があるかを調べることも効果的です。

電話に出てしまった場合の対応策

うっかり迷惑電話に出てしまった場合でも、以下の対応を取ることで被害を防ぐことができます。

1. 会話をすぐに終わらせる：相手の指示に従わず、「間違い電話です」とだけ伝え切断します。
2. 個人情報を提供しない：名前、住所、クレジットカード番号などを絶対に伝えないようにしましょう。
3. 不審な音声に注意：自動音声や長話を促す内容は詐欺の可能性があるため、即座に通話を終了してください。

不安がある場合は、通話記録を保存しておき、必要に応じて警察や通信事業者に相談してください。

折り返し電話をしないための注意点

知らない番号に折り返し電話をすることは、詐欺のターゲットになるリスクを高めます。
以下の注意点を押さえておきましょう。

1. 不明な番号には絶対に折り返さない：特に国際電話の場合、高額な通話料を請求される可能性があります。
2. 正規の連絡先を確認：もし本当に重要な連絡であれば、公式ウェブサイトや信頼できる窓口を通じて確認してください。
3. 迷惑電話ブロックを活用：スマホの設定やアプリを利用して、不審な番号からの着信を自動で防ぐようにしましょう。

迷惑電話のリスクを避けるためには、着信に対して慎重に対応することが最も重要です。

迷惑電話を防ぐためのツールやサービス

迷惑電話の被害を防ぐには、スマートフォンや通信事業者が提供するツールやサービスを活用することが効果的です。
具体的な防止策やサービスについて詳しく解説します。

スマホの迷惑電話ブロック機能を使う

ほとんどのスマートフォンには、迷惑電話を防ぐための機能が標準搭載されています。機種ごとの設定方法を以下に紹介します。

iPhoneの場合：
「設定」→「電話」→「不明な発信者を消音」をオンにする。
迷惑電話リストに登録された番号からの着信を自動でブロックできます。

Androidの場合：
「電話」アプリを開き、設定から「迷惑電話をブロック」または「スパム防止」を有効にする。
一部のAndroid端末では、特定の番号を手動でブロックリストに追加することも可能です。

これらの機能を活用するだけで、多くの迷惑電話を未然に防ぐことができます。

キャリアが提供する迷惑電話対策サービスを使う

国内の主要通信キャリア（ドコモ、au、ソフトバンク）は、迷惑電話を防ぐためのサービスを提供しています。それぞれの特徴を以下にまとめました。

ドコモ：あんしんセキュリティ
月額330円で迷惑電話ブロック機能を提供。
迷惑電話の自動通知や発信元情報の表示が可能。

au：迷惑電話撃退サービス
無料で利用可能（特定の契約条件あり）。
迷惑電話の自動ブロックや警告通知機能を搭載。

ソフトバンク：迷惑電話ブロックサービス
専用アプリを使用し、簡単に迷惑電話をフィルタリング。
無料と有料オプションあり。

通信キャリアのサービスは信頼性が高いため、特に迷惑電話が多い場合は積極的に利用することをおすすめします。

電話アプリを利用するなら050電話アプリSUBLINE-サブライン-

050電話アプリSUBLINE（サブライン）は、お手持ちのスマホにアプリをインストールするだけで、プライベート番号の他にもう一つ、仕事用の050電話番号が持てるサービスです。
専用のアプリケーションをインストールするだけなので、新たな端末の購入は一切不要です。

また、月額利用料や通話料が携帯電話と比較して、かなり抑えることができます。
もちろん着信拒否機能が標準装備で、身に覚えのない国際電話をブロックするのにおすすめです。

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PROFILE

星 拓登

株式会社インターパーク／SUBLINEプロジェクトリーダー・マーケティング担当
中途で株式会社インターパークに入社。
仕事で使う050電話アプリSUBLINE-サブライン-のカスタマーサポート担当としてアサイン。
カスタマーサポートを経て、現在は事業計画の立案からマーケティング担当として事業の推進・実行までを担当。
過去、学生時代には2年間の海外留学を経験。

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